こんな方におすすめ
- 子供にプログラミングと英語のオンラインスクールをやらせたいがどこがよいのか迷っている
- 子供にオンラインスクールをやらせたいが何がいいか迷っている
アメリカで12年間IT会社に勤めています。英語とプログラミングの大事さを毎日肌で感じています。
先日インターンで自分の会社に現地の高校生を受け入れたのですが、かなりプログラミング詳しくてびっくりしました。彼曰くアメリカでは10代前半から本気でプログラミングを学習している人が多いとのこと。自分の時代と隔世の感があります。
(インターン終了後連絡が来て、U.C Barkeleyという全米でかなり上位の大学でコンピュータサイエンスを学ぶことになったとのこと。す、すごい。。)
ということで今回は子供の習い事について書いてみようと思います。
子供の習い事ってどれにするか迷いますよね。たくさん習わせてあげたいけど予算もあるし、子供のスケジュールもある。
そんなお悩みを抱えているかたにお勧めなのがオンラインスクールです。
教室まで行くことなく、ご自宅で勉強をすることができます。そして場所の制約がないので通学式よりも費用も低めです。
オンラインスクールの良い点
- 送り迎えの手間がないのでご両親が楽
- 通学中に事故、事件に巻き込まれる危険がない
- 通学式よりも費用がリーズナブル
オンラインスクールの代表的なものはやはり英会話かと思います。大人向けも併せると本当ににたくさんのサービスがあります。
もちろん英会話もいいのですが、オススメはプログラミングです。
こちらは2019年に小学生の子供がいる家庭を対象に調査したものです。
出典:NECパーソナルコンピュータ株式会社【プログラミング学習とパソコン使用実態に関する調査】
習わせたいものの7位にプログラミングが堂々ランクイン。
なぜそこまで注目されているのかというと、プログラミングを通じてロジカルシンキング思考が学べるのと、プログラミング自体が大人になったときに非常に有利なスキルであるからと考えられます。
要はとっても実用的なのです。
どちらも大人になってからでは遅いとは言いませんが、子供の時から触れている方が圧倒的に有利です。
こちらは世界のソフトウェアエンジニアが何歳でプログラミングを始めたかの統計です。
出典:StackOverflow https://insights.stackoverflow.com/survey/2020#developer-profile-experience-and-gender-men
5歳から9歳が29.2%で1位となっています。
10歳から14歳までが20.5%なので、50%のエンジニアが5歳から14歳でプログラムを始めていることになります。日本では2020年からプログラミングが必修科目となったので、始める年齢としてはひとまず世界の標準はクリアしていると思います。
が、問題はその内容です。おそらくですが、義務教育でのプログラミング学習では全然足りないと思います。国の仕事ですからね。カリキュラムにしても講師陣にしてもまだまだ時間がかかると思います。
それでもいいのですが、欲を言えばもう一つ、それは英語との組み合わせです。アメリカで12年もエンジニアをしていると英語の大切さをひしひし感じます。
IT業界の共通語は英語です。誰がなんと言おうと英語。ITの世界では基本的に英語でオリジナルの情報がでて、それが他の言語に翻訳されていきます。
翻訳の過程で情報が落ちたり、間違って訳されることもあります。オリジナルの情報を英語で読めることはそうでない人の何十倍もアドバンテージがあるのです。
あと、そもそもプログラム言語は全て英語です。英語を読めるとプログラム自体を素早く理解することができます。
ということで、今子供の習い事としてオススメなのは、プログラミングと英語をいっしょに学べるオンラインサービスです。
プログラミング単体や英語単体のスクールは結構あるのですが、コンビネーションで教えているところはまだ多くはないです。そんな中で有望なものをいくつか比較してみます。
比較項目は下記です。
チェックリスト
・習得できる技術
・費用
・期間
・対象年齢
・特徴
それではいきましょう!
トップワンキッズ
*写真は公式HPより
ホームページ |
https://www.toponeonlinelesson.com/ |
習得できるプログラミング技術 | *1 スクラッチ(Scratch)言語 |
費用 | 入会金なし
25分1コマで1,000円。単発、4回/月、8回/月、12回/月 から選択可能 (2020年10月24日現在、2回目までお試し無料) |
期間 | 特になし |
対象年齢 | 特に記載はありませんが、スクラッチの推奨年齢が8歳~16歳となっています |
どのように授業を受けるか |
*2 スカイプ(Skype)を使用 |
特徴 | 講師が全員女性
朝8時から夜23時まで受講可能 |
*1スクラッチ言語:コード無しでプログラミングを体験できる子供向けのプログラミング言語
*2 スカイプ(Skype): 無料でビデオ通話ができるアプリケーション。お使いのパソコンに簡単にインストールできます。
*2020年10月25日時点のサービス内容をもとにしています。最新の情報はサービスご提供者様へご確認ください。
子供向けオンラインスクールに特化しており、英会話だけのクラスもあります。プログラミングというよりも英語に重点を置いている印象です。また費用がとてもリーズナブルかつ1回から受講できます。今回比較したなかでは一番ライトなサービスという印象です。
Global Step Academy
*写真は公式HPより
ホームページ |
https://www.gsacademy.com/ |
習得できるプログラミング技術 | スクラッチ jr (Scratch jr)言語 |
費用 | 240コイン/50分 (1レッスン)
月額費用を払うとコインがもらえます。プランによりもらえるコインの数が違います。 ライト : 500コイン 9,800円/月 スタンダード: 800コイン 15,400円/月 ゴールド :2000コイン 31,600円/月 プラチナ :3000コイン 42,200円/月 |
期間 | 特になし |
対象年齢 | 6歳以上 (授業は英語で行われるため、K6以上の英語力が必要) |
どのように授業を受けるか |
*1 ズーム(Zoom) |
特徴 | 英語+αのコースが多数
サポートが充実。レッスン予約や進捗管理がオンラインで可能 海外留学やインターナショナルスクールへの入学サポートに強み |
*1 ズーム(Zoom):無料でビデオ通話ができるアプリケーション。お使いのパソコンに簡単にインストールできます。
*2020年10月25日時点のサービス内容をもとにしています。最新の情報はサービスご提供者様へご確認ください。
英語+αのクラスを多数用意しており、仮にプログラミングコースが合わなくても他に自分にあったコースを見つけられます。また学習をバックアップする管理ポータルシステムにより、保護者も進度を容易に確認できるのはポイントだと思います。
海外留学やインターナショナルスクール進学を視野にいれており、確実に英語+αをスキルにできる仕組みがそろっています。
D-SCHOOL
*写真は公式HPより (11/26/2020更新)
ホームページ |
https://online.d-school.co/ |
習得できるプログラミング技術 | Scratch, マインクラフトプログラミング |
費用 | 毎月払い:3,980円/月
1回払い:32,835円/年(一か月あたり2,985円) 2回払い:17,512円 ×2 = 35,024円 ※いづれも14日間無料 |
期間 | 12か月 |
対象年齢 | 小学校3年生から |
どのように授業を受けるか |
ブラウザ(Chrome推奨) |
特徴 | プログラミングに強み
学習したことを発表できるイベント 海外にも生徒がいる |
*1 ズーム(Zoom):無料でビデオ通話ができるアプリケーション。お使いのパソコンに簡単にインストールできます。
*2020年10月25日時点 (更新)2020年11月26日時点のサービス内容をもとにしています。最新の情報はサービスご提供者様へご確認ください。
いかに”楽しく”プログラミングに慣れていくかを追求している印象です。ゲームという子供にとって身近なツールをフルに使うことで興味を失わずに続けることができると思います。料金設定がシンプルでわかりやすいのも好印象です。
評価
それでは評価に行きましょう。
アメリカでは結論が先が定石なので、結論から言わせてもらいます。
D-SCHOOLが一番オススメです。
英語とプログラムングを同時に学べる♪【D-SCHOOLオンライン】
この記事で評価をしたいのは英語とプログラミングです。この2つをバランスよく、かつ確実に学べる必要があります。
トップワンキッズとGlobal Step Academyは英語の比重が高い印象です。おそらくプログラミング部分は英語を学ぶ上での教材の一つという位置づけなのではないかと思います。
したがって、とりあえず英語をライトに習わせたいというのであればトップワンキッズがいいと思いますし、もっとディープに英語を学んでいくのならばGlobal Step Academyが良いと思います。
対してD-SCHOOLはプログラミング学習の比重が高く、ゲーム制作を通してプログラミングに慣れていくというのを一番に考えているように思います。そして、その過程で必要なことを英語で行うというスタンスです。
これってソフトウェアエンジニアが日常で行う作業そのままなのです。バランスが良くまさに実践的。
あと、現役エンジニアとして非常に評価をしたいのがプログラミングコンテストがあることです。プログラムは紛れもなく自分の作品です。それを評価してもらうことで何が良かったのか、悪かったのか、他の作品との差は何だったのか、これを本人が肌で感じることができるのです。
これによりエンジニアリングをはじめとした生産活動で非常に大切なPDCAサイクルを小さい時から学ぶことができます。
PDCAサイクルとは
Plan Do Check Actionの頭文字をとったものです。Plan(計画して)、Do(実行して)、Check(評価して)、Action(修正する)というサイクルをまわしてサービスや製品をよりよいものにしていく方法です。
ご両親目線で言うとこのあたりがD-SCHOOLをおススメ理由なのですが、子供目線でも考える必要ありますよね。主役は子供ですから。
これに関しては 結構簡単で、単純に自分が子供だったらやりたいと思うからです(笑。
ロールプレイングゲームをつくったり、マインクラフトベースでプログラミングが学べたり、子供心をくすぐりますよね。元子供として言わせてもらうと、どうせ子供はほっておいてもゲームをやります。だったら学ばせてしまうのが合理的。そして、遊ぶ側より、作る側に回ったほうが絶対面白いことに気づくと思います。
ゲームが飽きたといって1か月で投げ出す子供なんて見たことありません。確実に続けます。
プログラミングと英語のバランスがよいこと、継続できそうであること、これがD-SCHOOLをおすすめする理由です。
私はアメリカで働くソフトウェアエンジニアです。ソフトウェアを作っていくことの楽しさを知っています。英語がわかることでどれだけ世界が広がるかを知っています。そしてその両方持つとどれだけのアドバンテージになるかを肌で感じています。
今の小学生、中学生が働きだすころには今より確実に国境は低くなります。インターネットにより、世界中の子供たちがほぼ平等に知識を得ることができる世の中になってきています。日本の子供たちもその中で戦っていかなければなりません。何の武器もなくその世界に放り出すのはあまりに可哀そうです。
プログラミングと英語は必ず子供たちの世界を切り開く武器になってくれると信じています。