昨今はデータを各自のパソコンでなく、クラウドに保管する人が増えています。クラウドが推奨される理由は多々ありますが、例えばパソコンが壊れてもクラウドに保管していればデータの消失の心配はないし、旅行先のネットカフェから自分のデータにアクセスすることが可能になります。
多くの人が使用しているGmailやYahooメールもクラウドサービスの一つです。自分のアカウントにログインすれば、どのパソコンや携帯からでも同じInboxが閲覧できます。
いろんな会社からクラウドストレージのサービスがでているけど、結局どこが一番いいの?
私がクラウドサービスを使い始めたきっかけは、携帯電話でとった写真のバックアップでした。携帯電話の容量がいっぱいになって、せっかく今まで残していた写真や動画を泣く泣く削除した、といった経験は誰しもがあるかと思います。
携帯電話の容量を空けるためにクラウドは大変便利です。昨今は携帯電話の容量も大きくなっているので、そういった問題はあまり起こりませんが、携帯を無くしてもクラウドに写真が残っているので安心です。
どうしてクラウドストレージ?
今回は、新しいラップトップを購入したことをきっかけに、クラウドの見直しを検討することにしました。費用を抑えるために、ラップトップのストレージは512GBにしましたが、デスクトップのパソコンに入っているデータだけでも500GB以上あるので、クラウドの活用が必須です。
また、とった愛犬の写真を旦那と共有するために、今まで撮りためた写真や動画も含め、データの整理をすることにしました。パートナーはiPhoneユーザーではないので、iCloudの共有は不便です。私のパソコンからUSBにデータを移して渡す。もしくは携帯でとった写真を少しずつメールで送って。。。何てことをしていては、時間もかかるし本当に面倒くさいですよね。クラウドで愛犬のアルバムを作り、旦那にシェアーするだけで簡単に共有が可能になります。
現状、どんなクラウドストレージ使用しているの?
現在使用しているクラウドは次の4つです。もともとは無料のクラウドサービスは使用していましたが、容量がとても少なく、すぐにいっぱいになってしまいました。
現在の使用状況
- Google Drive:15GB 無料 → 100GB 月額$1.99
- Microsoft One Drive: 5GB 無料
- Dropbox: 2GB 無料
- Apple iCloud: 5GB 無料 → 200GB 月額$2.99
合計で毎月$4.98支払っているということになりますね。
私はパソコンはWindowsユーザーなのですが、携帯はiPhoneなのでiCloudを使用しています。写真や動画をたくさん撮るので、容量が足りなくなり200GBにアップグレードしました。Google Driveは、iPhoneに変える前(およそ5年前)にアンドロイドの携帯でとった写真や動画を保管するのに使用していました。
写真や動画以外の用途は?
音楽関連の仕事もあるため、音楽ファイルを共有するのにも使用しています。一時期は趣味で劇団を運営していたので、脚本やスケジュールなどを共有するためにDocsもかなり活用していました。
Google DriveはGmailの使用容量も含まれるため、15GBが埋まるのはあっという間でした。一時期から、「Gmailの空き容量が不足しています」としつこく連絡が来るようになり、古いメールの削除もしたのですが、数日後にはまた同じWarningが。。。要は写真やドキュメントなどで容量をくっているのでGmailの空き容量が足りないという事がわかり、結局100GBの有料プランへ変更しました。
今回私がやろうと思っているのは持っているデータ全ての整理、そしてできれば一つのクラウドサービスにデータをまとめることです。皆さんの中に、こんな方もいるんではないでしょうか。気が付いたら色んなCloudを利用していて、データが足りないと通知が来て、そのうちそれぞれに月額数百円ずつ払って、実は同じデータが複数のクラウドに入っていて。。。ありがちですが、とっても勿体ないですね。数百円、されど数百円です!
共有相手がiPhoneじゃないならiCloudいらない?
この見直しが始まると、いよいよiCloudいらないかなーという気がするのですが、iPhoneを使用している以上、やはり念のためバックアップとしてとっておきたい。Google Driveも、結局Gmailユーザーだし、今までのGoogle photoにためた写真もあるので、できればこのままキープしたいところです。
Microsoft One Driveは、新しいラップトップになって初めて使い始めたものです。初期設定でそうなるようになっているらしく、パソコンのデータが気がついたら勝手にMicrosoft one driveにバックアップされていました。そして使い始めて数日で5GBを使いはたし、容量が足りません、と画面右下に常に表示が出ているのにうんざりして、自動バックアップをセッティングから解除しました。
さて前置きが長くなりましたが、検討するためのチェック項目をひとつづつ見ていきましょう。
容量と値段
まず最初に、どれくらいの容量を購入する必要があるか、つまりはどれだけのデータを保管したいか考えてみましょう。私はDJの仕事をしているので、数千の音楽ファイルの保管先が必要になります。趣味でカメラもやっているので、一眼レフでとった愛犬の写真も山ほどあります。一枚12~13MBのJPGファイルとRAWデータ(20~23MB)の両方を保存しているので、写真だけでもどれだけのデータ量になることやら。。。
全部合わせてどのくらいの容量が必要?
ざっと纏めたところ、ポータブルSSDに入っている音楽データが約200GB、一眼レフでとった写真データが約300GB。今iPhoneに入ってるデータがおよそ190GB、既にGoogle driveに入っている写真とドキュメントファイルは約15GBでした。(数百枚の写真が入ってるはずなので、使用量少なくない?と思ったのですが、大昔の携帯は画素数も低かったので、このくらいで済んでいるようです。)全部合わせても700GB程度ですので、1TBあれば十分足りますね。
使用量をチェックしたおかげで、iCloudの容量がまもなくいっぱいになることに気がつき、一方Google DriveはGmailの使用容量4GBと併せて19GBしか使ってないことも分かりました。
Microsoft One Drive か Google Driveか
最初に検討したいのは、Microsoft one driveとGoogle drive、選ぶならどちらが良いかです。まずは分かりやすく、料金体系から見ていきましょう。
Google Drive:100GB (月額$1.99) / 200GB (月額$2.99) / 2TB (月額$9.99) / 10TB (月額$49.99)
Microsoft One Drive:100GB (月額$1.99) / 1TB (月額$6.99)/ 6TB (家族ブラン1人1TBまで。月額$9.99)
料金を比較すると、Google Driveの方がプランが多いのに対し、Microsoft One Drive は3つですが、ファミリー用のお得なプランが用意されています。
ただし、1人1TBまでしか使えないのがひっかかります。うちは2人家族なので$9.99で2TBまでしか使えないことになります。対しGoogleはよく見ると、なんと1TBのプランがないんです!ずるい上手くできてますね。
つまり、私がもしGoogle Driveに全てのデータを纏めるとしたら、2TBのプランを購入する必要があるわけです。同じ$9.99を払うのなら、Microsoft one driveの家族プランがお得なことが分かりました。
バックアップ機能
次に私が知りたいのは、Microsoft one driveに携帯からの自動バックアップ機能があるかどうかです。Microsoft one driveは初心者なので、全く要領も得ていません。そういう意味ではGoogleを使い続けた方が気持ち的には楽なのですが。。。
今まで私は携帯にGoogle photoのアプリをインストールして、自動バックアップ機能をオンにしてたので、とった写真や動画は自動的にクラウドへ保存されていました。
ですが、iCloudへのバックアップと違い少々問題はあります。例えば、アプリを起動させていないとバックアップされないことです。携帯を再起動した場合、全てのアプリが一旦落ちるので、その後Google photoのアプリを起動したのをちゃんと確認しないと、バックアップされてないことがあります。画面が暗くなった場合も、バックアップが一時停止になることもあるようです。iCloudはiPhoneで常に作動しているので、その点はスムーズです。
Microsoft one driveはどうなの?
Microsoft one driveもiPhone対応のアプリがありました。早速ダウンロードして使ってみました。アプリを起動すると同時に、1TBのプランにアップグレードしませんか?と表示されました。最初の一か月は無料で使えるようです。
今のところMicrosoft one driveに乗り換える可能性も高く、使ってみないことには判断できないので、早速アップグレードしてみました。無料の5GBじゃお試しにもなりませんからね!それがMicrosoftのやりかたか~!と叫ぶのをこらえて次に進むと、直ぐにカメラアップロードをオンにするページが表示されました。親切ですね。
私はラップトップで既にアカウントを作っていたので、ラップトップのバックアップデータも既に入っていて、携帯から見ることができました。デスクトップの保管しているファイルも全て閲覧可能!
ラップトップと携帯が一体化したかのようですね。これは大変便利です。Google driveには必要なデータをラップトップから都度移さないといけないので、この点においてもMicrosoftの勝利といえるでしょう。
データの共有
最後に確認しなければならないのは共有機能です。愛犬の写真を共有したり、日本にいる家族と写真を共有するのにGoogle Photoを使ってたので、この機能がなければお話になりません。試してみたところ、Photosの右上のSelectを押して好きな写真を選択すると、Google同様シェアーすることができました。
Sharedというタブがあり、今どのデータを誰と共有しているかがリストで確認できます。Photosのタブに行くとに分かりやすくAlbumsというボタンが表示されているので、そこからアルバム作成してからシェアーすることも可能です。ただ、途中でフリーズが黒い画面のまま何も表示されないというバグが幾度か発生しました。
大量の写真をバックアップ中という事もあるかもしれませんが、今までGoogle photoではこういう問題は発生した記憶がないので、アプリが安定していないのかもしれません。
まとめ
Microsoft One Driveよさげだけど欠点とかないの?
必要な機能は一通り備わっているし、料金的にもお得なMicrosoftに気持ちは傾いていましたが、Google photoを長年使用してきた私から見た、Microsoft one driveアプリの欠点を幾つか上げていきたいと思います。
1つ目はアルバム作成の不便さです。Google photoは、日付や場所での検索、顔識別機能もあるので、犬の写真でソートするとアプリが犬の写真を集めてアルバムを作ってくれます。iPhone自体にも同じような機能がついていますが、Google photoの魅力はその検索が非常に簡単なこと。どこかに旅行に行ったりすると、勝手に仮のアルバムを作成してくれたり、写真を集めて動画を作ってくれていたりします。
Microsoft one driveは現時点では携帯からバックアップをとった数千枚の写真の中から、必要な写真を自分で一つ一つ選んでいく必要があります。リサーチしたところ、本来は検索機能はあるようなのですが、現在写真データにくっついているはずのタグがつかなくなっており、検索機能は使えません。Microsoftはこの問題を修正中とのことです (2020年10月14日現在)。
よって、今の時点ではこの検索がどれだけ使いやすいかわかりません。
なるほど。じゃあ総合すると現状ではMicrosoft One Driveってことになるのかな
数日Microsoft one driveのアプリを試してみましたが、バックアップが上手くされていないのと、フリーズして画面が変わらなくなってしまうバグが頻繁に発生し、結論としては使い物になりませんでした。
Google Driveは長年使用していますが、アプリバグは遭遇したことありません。料金的なが少なく、多少の不便さはあるもののの、安定して使えないとものすごいストレスになるので、現状ではGoogle Driveに一本化するのがいいと思いました。
追記。。
音楽制作作業で使用しているRekordboxの新バージョン(バージョン6)でDropboxとの連携が可能になったので検討してみました。
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Rekordboxの新バージョン(Virsion6)でDropboxに接続できるようになった話
続きを見る
Dropboxでの写真ソート機能について使って見た感想ですが、One driveと同様でGoogle photoのように気が利いた機能はありませんでした。写真の検索も機能していないので、アルバムを作るには写真を探して選んでいくしかありません。
以上、色んなクラウドについて調査してみましたが、それぞれメリットやデメリットがあり、今の時点では一つにまとめるのは難しそうです。
一先ずDropboxはこのままRekordboxとのSyncや写真、パソコンバックアップにしようするため2Tのプランで行こうと思うので、iPhoneユーザーをやめるまではiCloud、GmailやGoogle docを利用しているのでGoogle Driveと3つもつことになりますが、写真の整理が終わったらiPhoneとGoogle driveは無料プランにもどしていこうと思います。写真の整理などについてはまた機会があれば投稿します。